体育の授業中に事故で怪我を負った場合

体育の授業中に事故で怪我を負った場合

教員の監視の下で負傷すると

体育の授業は運動の楽しさを知り、健康を維持するといった目的で身体を動かす授業です。
しかし、体育とはいってもスポーツの一種には違いありませんから、怪我をする可能性というのは存在します。
今回は、こうした状況下における負傷について損害賠償が出来るのかについて詳しく見ていきましょう。

安全配慮義務違反といえるか

体育という授業の性質上、教員は生徒に対して安全な行動を心掛けるように指示、指導する安全配慮義務というものを負っています。
これは、生徒の行動に対して気を配ることはもちろんのこと、運動競技に用いる道具の点検や運動場などの整備など、体育という授業に関わる準備段階においても責任を有しています。

根拠となる法律

以上のような安全配慮義務を怠ったことと生徒の怪我が相当因果関係を有していることが認められた場合は、損害賠償請求が認容される可能性が高まります。
教員の所属する学校が公立の場合には国家賠償請求法が、私立の場合には民法上の使用者責任に関する規定が適用されるのです。
それぞれ行政や教員を雇用している学校を相手に損害賠償を請求することにあるという点を覚えておきましょう。

組体操中の事故

教員の安全配慮義務違反として認められることがあるケースとしては、組体操中の指導がよく知られています。
組体操の醍醐味であるピラミッドは、生徒が怪我をする危険性をはらんだ競技であり、教員はそれを防止する義務を負っているのです。
かすり傷程度であれば損害が生じたとするのは難しいですが、骨折のように長期の通院や治療が必要な負傷の場合には損害賠償が認められる可能性が高まります。
生徒の突発的な行為がそこに絡んだときは過失が相殺される恐れもありますが、生徒の能力や注意力を判断に入れながら指導するのが教員の務めであるとして、過失相殺が最小限に抑えられる傾向にあるのです。

弁護士と話し合ってから

お子さんが怪我をしたからといってすぐに法的な手段に訴えたくなる気持ちはわかりますが、まずはお子さんから話を聞いたうえで弁護士に相談すると良いでしょう。
民事訴訟に強い弁護士であれば、どのくらいの賠償金を請求するのが妥当なのかといった点を熟知していますから、裁判や示談においても納得のいく結果が得られるはずです。